grapefruitfloridaの日記

なんとな~く、日記を書いてます。

ペットタクシーの存在は家族の命を救いました。

朝起きると、リビングには体調の悪そうな愛犬の姿があり眠気も覚めるような思いで何度も声をかけました。

これまでも元気がない時はたまにありましたが、ここまで弱っているのは見た事がなかったのです。
こちらの声に応えようとするものの、動くことはできない程に弱っていたようでした。

パニックになった私は、獣医さんに診てもらうことしか考えられず病院までどのようにして行くかなんて考えられませんでした。
愛犬は大型犬。抱いて行くには現実的ではなく、公共の交通機関も使えません。

何件ものタクシー会社に電話しましたが、どこも「ペットは乗せられません」との一言。
そこで、インターネットでペットを乗せられるタクシーを探したのです。
「ペットタクシー」の単語を見た私は心から救われる思いでした。

さんざん他のタクシー会社で断られたことから、断られることを覚悟して「病気の大型犬なのですが…」と恐る恐る尋ねたところ「ワンちゃんは動けますか?」「自分で車に乗れそうですか?」と詳しく質問してくださいました。

程なくして家に到着したタクシーの運転手さんは、わざわざ車両の外で待っていてくださいました。
病気の大型犬、なかなかお風呂にも入れなかったのでにおいもあったと思います。

それでも運転手さんは優しい笑顔で愛犬を迎えてくれました。
全く吠えない愛犬を「えらいね、いい子だね」と褒めながら愛犬の大きな体を優しく持ち上げて、車に乗せてくださいました。

病院までの道で、運転手さんも過去に犬を飼われていたというお話を聞き先程の丁寧な対応に納得しました。

運転も、揺れや振動、急ブレーキが無いような配慮をしてもらっているように感じました。

一旦病院に到着し、運転手さんは他のお仕事もあったかと思うのですが「このまま帰れるようだったらまた連絡くださいね、ワンちゃんも早くお家に帰りたいと思うので」

とおっしゃってくださいました。

ずっとパニック状態だった私の心もなんだかスッと楽になったような気がして、病院でも十分に症状を伝えられました。
そのおかげか病名も判明し、早期に治療できたことで今では元気な姿を見せてくれています。

あの時ペットタクシーの存在を知ることができたのは、大きなご縁だったと思っています。