grapefruitfloridaの日記

なんとな~く、日記を書いてます。

世の中には、こんなに良い会社もあるんです!

30代半ばで結婚を機に会社を辞めて、派遣として転職しました。
名前を言えば聞こえの良い、立地も都内の有名ビルに入った大手企業です。
おかげである程度の給与はあり、残業は一切無し。
人も多く、余裕もあるので、休みも簡単に取れたり、仕事で怒ったり、走り回る人もいません。
今まで、営業で夜中まで仕事づくめだった生活が一変して、拍子抜けしてしまいました。
毎日早く帰れる派遣の仕事を続けて1年。
会社の流れもわかってきたので、この辺でWワークにチャレンジしてみたいと思いました。
しかし、実際には、9:30~17:30までのフルタイム勤務後、働ける仕事は少なく、何度か面接に行きましたが、全て不採用。

探した結果、やっと採用されたのが、家の近所のパチンコ屋さん。
募集内容は、17~24時だったんですが、派遣の仕事の時間と、都内から地元に帰るまでの時間を考えると、少なくとも勤務開始時間は19:00~。
少しでも面接での印象を良くしようと、『平日は全て出勤します』『土日出勤も相談の上できます』と、やる気のあるところを見せていましたが、面接担当者からは、『Wワークだと、週4日が限界だと思う』『土日出勤は、慣れてきてから』と、私の生活に無理のない範囲を一緒に考えてくれました。
派遣の仕事の休みや、旦那の休み、収入の希望など、事細かに聞かれ、『採用してから、倒れられても困るから』と、出勤ペースも月火出勤して1日休み、木金出勤の土日休み…という、実は自分が一番希望していた出勤体制を提示されました。

『本当にいいんですか?』と伺うと、『働く理由は人それぞれなんで。お金に困って沢山働きたければ協力しますが、結婚されてて、しかもWワークで、有効時間を使われる場合は、何より無理をしないでください』と、かなり親身になってくださり、面接というより、まるで人生相談のようでした。
それから、『かなりシビアにキツイ仕事です。男が普通に逃げ出す程辛いです』『男性の自分でも、1日作業しただけで痩せてしまいます』という、かなり大変な仕事だというのも、何度も説明されました。

慣れるまでの2、3か月は、筋肉痛や体の至る箇所の傷み、メンタルも体力も厳しい期間が続く…という脅しのような説明の上、それでも『やります』と言う人だけ採用している…というのを後日伺いました。
実際、働いているのは、大学生ばかり。しかも男性がほとんどで、体力勝負なのは、一目瞭然でした。
『キツイ』と言われると、チャレンジしてみたくなる性分でよかったです。
無事採用になり、就業開始までに、何度か契約や説明に伺ったため、その辺りの後日談も伺いました。

私も、転職を何度か経験して色々な会社を見てきて、自分自身も10年以上人事や総務系の事務を担当し、アルバイトの面接や、採用者の初日の説明、会社概要や雇用説明など携わってきましたが、こんなに親身になってくれる面接、会社説明は初めてでした。
後日伺った話では、『どうせキツイ仕事をするなら、楽しくなくちゃ辛いだけ。新しく入ってくる人が、どうやったら楽しく仕事を続けられるか、一緒に考えるべきなのが会社だからね』と言われ、世の中にはこんな会社もあるんだと感心してばかりです。

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